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コラム

【工場集客の新たな一手】受託製造の受注機会を増やす、バーチャル工場見学

「展示会への出展も、以前ほどの効果を感じにくくなった」
「自社の技術力や品質管理の高さを、営業資料だけでは伝えきれていない」
「工場見学にお越しいただければ、きっと良さが伝わるのに、その機会を作るのが難しい」
受託製造の新規受注を増やしたいと考える工場責任者の方々から、このような声をお聞きすることが増えました。

製造業を取り巻く環境が変化するなか、これまでの集客方法だけでは、新しいブランドやメーカーとの出会いを十分に創出するのが難しくなってきているのかもしれません。

この記事では、こうした状況に対応するための新たな方法として「バーチャル工場見学」をご紹介します。なぜこの方法が受託製造の受注につながるのか、その理由と活用のポイントを解説します。

なぜ今、新しい集客方法が求められるのか?
従来の工場集客が直面する課題

これまで一般的だった集客方法が、現在のビジネス環境においていくつかの課題に直面しています。

1. 展示会・商談会の費用対効果
短期的なリード獲得には有効ですが、出展コストは決して安くありません。会期が終わると集客活動が途切れてしまうことも多く、継続的な効果を得にくいという側面があります。

2. 現地工場見学の調整コスト
工場の強みを直接伝えられる貴重な機会ですが、受け入れ準備には相応の手間がかかります。案内担当者の配置、生産スケジュールとの調整、安全管理など、双方にとって時間的なコストが発生します。

3. 営業訪問だけでは伝わりにくい「現場の価値」
資料や言葉だけで、工場の整理された環境や、徹底された品質管理体制といった「現場の価値」を十分に伝えるのは難しい場合があります。そのため、同業他社との違いを明確に示しにくく、価格が主な比較ポイントになってしまうことも少なくありません。

バーチャル工場見学が、
受託製造の受注につながる3つの理由

これらの課題に対し、「バーチャル工場見学」は有効なアプローチとなり得ます。受注機会の創出にどう貢献するのか、3つのポイントでご説明します。

理由1
時間と場所の制約なく、工場の様子を伝えられる
発注先を探しているブランドやメーカーの担当者は、「自社の製品がどのような環境で作られるのか」を重視します。
バーチャル工場見学なら、PCやスマートフォンを通じて、いつでも好きな時に工場の内部を確認してもらえます。移動の負担がないため、検討の初期段階から現場の雰囲気を見てもらうことができ、早い段階で貴社を外注先の候補として認識してもらうきっかけになります。

理由2
一度制作すれば、継続的に機能する広報ツールになる
展示会とは異なり、ウェブサイトに設置すれば24時間365日、貴社の工場を紹介し続けてくれます。検索エンジン経由で外注先を探している潜在顧客がアクセスする可能性もあり、長期的な視点でリードを生み出す「ウェブ上の広報資産」として機能します。

理由3
品質や信頼性を「見える化」できる
言葉では伝えきれない「現場の空気感」や「品質管理への姿勢」を、映像を通して具体的に示すことができます。実際の作業風景や整理された環境を見せることで、発注担当者は生産現場のイメージを掴みやすくなり、安心感や信頼感の醸成につながります。

【導入事例】
当社の八尾事業所での取り組み


実際に、当社の八尾事業所でもバーチャル工場見学を導入しています。
ウェブサイトにコンテンツを公開して以来、遠方の企業様を含め、これまで接点のなかった多くの担当者様に閲覧いただく機会が増えました。「オンラインで工場の様子を見て、こちらが求める以上の設備があることがわかって安心して問い合わせできた」という具体的な問い合わせから商談へと発展するケースも出てきており、新規受注の可能性を広げる手段として手応えを感じています。
実際のバーチャル工場見学はこちら

導入効果を高める3つのポイント

バーチャル工場見学を導入する際に、効果を高めるために意識したいポイントをご紹介します。

Point 1
自社の「強み」は何かを明確にする
まずは、貴社のどの部分を見せたいかを考えましょう。「最新設備」「独自の加工技術」「クリーンな作業環境」など、他社との違いをアピールできる要素を映像で効果的に見せることが重要です。

Point 2
「伝わる」ための見せ方を工夫する
ただ映像を流すだけでなく、重要な設備に解説テロップを入れたり、品質管理のポイントをナレーションで補足したりすることで、視聴者の理解はより深まります。

Point 3
ウェブサイトや営業活動との連携を設計する
バーチャル見学は、作って終わりではありません。それをいかにして見込み客に届け、活用するかが成功の鍵を握ります。ウェブサイトの目立つ場所に設置して問い合わせにつなげる、営業担当者が商談時にタブレットで見せて現場のイメージを補完するなど、具体的な活用シーンをあらかじめ設計しておくことが重要です。

まとめ
工場集客の選択肢として、バーチャル見学の活用を

受託製造の受注を増やすためには、自社の強みを効果的に発信し、ブランドやメーカーから「選ばれる工場」として認識されることが大切です。
バーチャル工場見学は、そのための有効な手段の一つです。
地理的な制約を取り払い、効率的な情報発信と他社との差別化を図ることで、新規取引のチャンスを広げることにつながります。

▼ 工場集客の新しい方法について、ご検討中の方へ
「バーチャル工場見学について、もう少し詳しく知りたい」
「自社の工場の場合、どのような見せ方が考えられるか聞いてみたい」

こうしたご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。

バーチャル施設見学の閲覧はこちら

当社八尾事業所の事例はこちら(ページ内にリンク)

資料ダウンロードはこちら

バーチャル工場見学制作のお問い合わせはこちら
https://www.haraplex.co.jp/contact/form_bn/?sid=440b0c925052689c2fa7

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